技工士とのミーティング

ドクターにもそれぞれの専門性があるように、技工士にも分野によって得意、不得意が
あります。先日、既に出入りしている矯正専門の技工士さんのつてで、補綴専門の技工
士さんを紹介して頂きました。まだ自分の技工所を立ち上げて間も無いとのことで、最新
のデジタル技工にも積極的に取り組んでおられるそうです。丁度、デジタル技工を依頼で
きる技工所を探していた所でしたので、先日、早速一件技工を発注させて頂きました。
 矯正終了後の補綴技工の依頼のため、後戻り防止の為の保定といったことも考慮しな
いといけないのですが、たとえば保定装置が歯のどの部分に接するかによって、補綴物
を維持するための形態を変えたり、或いは表面の性状を工夫したり、といった事が必要に
なります。
 その点、紹介元の矯正専門技工士さんとも連絡をとって頂けるのは非常に有難いこと
で、、ついこないだは、私、矯正科医の妻と、技工士2名の合計4名での症例の検討会
をセッティングして頂きました。診療後の遅い時間にも関わらず、2時間近くも割いて頂い
て、2人の仕事に対する熱量が伝わってきました。こちらとしても勉強になることが多々あ
り、このような形で、それぞれの専門性を生かしてお互いに連携できることは素晴らしく、
正にチーム医療の実践ではないかと感じます。
 今後はプライムスキャンという口腔内スキャナーを補綴にも生かして、より精度の高い
デジタル補綴の臨床を推進してゆきたいと思います。その取り組みの一環として、信頼の
おける技工所を見つけられたことは大きな前進となりました。このご縁に感謝したいと思
います。

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