お子様のむし歯予防について★
こんにちは歯科衛生士の石原です。今日はお子様のむし歯予防についてお話したいと思います。
当院ではお子様のむし歯予防の為に「フッ素塗布」と「シーラント」2つの予防処置を行っています。
まずフッ素塗布についてですが、フッ素には
- 歯の質を強化
- 再石灰化で初期むし歯を修復
- 虫歯の原因となる細菌の働きを弱める
などの働きがあります。それぞれ詳しくお話していきます。
【歯の質を強化】
- 歯の表面は「エナメル質」という硬い層で覆われていますが、食事から受ける酸や虫歯菌が産出するプラーク(歯垢)により溶けやすい組織です。フッ素の成分をエナメル質に塗布することで歯質の密度がアップし、酸に溶けにくい強い歯を作るお手伝いをします。
【再石灰化で初期むし歯を修復】
- 食事をするとお口の中は酸性になり、歯の表面組織からカルシウムやリンが溶出してエナメル質が一時的に粗造になります。この現象を脱灰(だっかい)といいます。
脱灰は食後に起こりますが、唾液の成分の働きで脱灰し続けることなく修復される仕組みになっています。しかしこの自然なサイクルが追い付かず、常に脱灰したままの状態を繰り返すことで元に戻らなくなった状態が「虫歯」です。
フッ素にはこの再石灰化を促進し、初期虫歯を修復する効果が期待できます。
【むし歯の原因となる細菌の働きを弱める】
-
歯にプラーク(歯垢)がついたままになっていると虫歯菌が増えて酸を出して、むし歯を大きくしてしまいます。フッ素には虫歯の原因菌の活動を抑制する効果があるとされており、塗布していない歯よりも脱灰のリスクを抑えることができると考えられています。
次にシーラントについてお話します
歯には溝があるのですが、この溝に食べかすや菌がたまると虫歯になりやすくなってしまいます。
そこで歯の溝にシーラント材(専用の樹脂)を詰めて汚れがたまりにくい環境を作ります。そうすることで歯を削ることなく虫歯予防を
行うことができます(*^-^*)
シーラントは奥歯の大人の歯(6歳臼歯)が生えてきたころに行います。定期検診で確認して大人の歯が生えてきたらシーラントの提案をさせて頂きます。
フッ素塗布やシーラントは永久歯の萌出具合やむし歯のリスクなどお子様ひとりひとりに合わせた予防処置をさせて頂きます。
むし歯予防には定期的なメインテナンスがとても重要です!ぜひ検診にお越しください!